泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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web担当者Forum
「100円の現金プレゼントでもユーザーは興味を示す/モバイルサイトキャンペーンの調査」

という記事を読んだ。モバイルサイトのキャンペーン調査結果なのだけれど、PCサイトでも同様の傾向は出てくると思う。現金やそれに代わるもの(ポイント、旅行券)といったものが賞品として人気なのはまったく同じだ。

上記の記事は「キャンペーンをより引きの強いものにするには?」という点で参考になることが多いし、実際にそれを意図して書かれたものだろう。

と、ここで話が上記記事からスライドしていく。今回は前振りが短い。

たしかに、キャンペーン(というか、何がしかの賞品が当たる企画)は実施する側にとって有用な手段だ。なんであれ実施するのとしないのとではPVでもUUでも応募数でも回答数でも大きな違いが出る。

ただし、有効なものの常として副作用もある。いずれも基本的なことだけれど書いておく。

・ユーザの質
賞品の当たる企画においては、賞品だけが目当てでやってくるユーザも出てくる。その結果、キャンペーン時の登録者数は多かったのに、そのほとんどが「とうろくしてそれっきり」ということもあり得るのだ。
あるいは、アンケートなどでも賞品欲しさに適当な(ただし、マジメに答えたように見える)回答を行ったり。抽選が手動ではなく自動の場合、こうした賞品だけが目当てで適当に答えた人間を抽選対象から自動で外すのは難しい。
事実そうした問題もあるからこそ、オンラインを使った調査会社は「まじめに回答している回答者の多さ」を「調査対象の質」としてセールスポイントに加えるのだ。

・依存性
広告をビジネスモデルとしたサイトが「サイトオープン記念」などで応募者にプレゼントが当たる企画を実施したとする。そのキャンペーンを広告などで他のサイトでにて告知もしたとしよう。
順調に伸びるビジター数。ところが、キャンペーン期間が過ぎると人が来なくなる。深刻に。そこでもう一度キャンペーンをすると人が来る。しかし終わればまた減る。繰り返し。

これはデフォルメしているが、起こりえるケースだ。印象として、一度キャンペーンによる成功体験をしたことのある担当者にとって、「アクセス数減→キャンペーンによる回復」というフローは常習化しやすい気がする。
もちろん、キャンペーンは人を引っ張ってくるための施策なので、数字が欲しいときに行うのは問題ない。だが、あまりにこの手法に依存してしまうと「キャンペンを実施しないと人がこない理由」に目が向かなくなり、本来解決すべき根本的な問題(それが何なのかはサイトによって違うだろう)になかなか目が向かなくなってしまうのだ。

この発展系に「キャンペーンの常態化」というのがある。そうそう毎度毎度「○○キャンペーン」という体裁にするわけにもいかないので、こうした場合はサイトの内容に関係なく「月替わり懸賞」なんていうコンテンツとしてサイトへ常駐することになる。
賞品が魅力的ならば、懸賞企画を続けている限りは数字が出るだろう。そしてあるとき、何かの理由で懸賞を辞めて、あらゆる数字の激減に呆然とするのだ。

こうした経験を経て、その担当者は「キャンペーン依存症」になる。とにかく常にキャンペーンや懸賞を実施していないと不安で、実施しているとある程度は安心できてしまう。「キャンペーンやってないとダメなんだよね、ウチのサイト」と本末転倒なことまで言ってしまう。
実話ではないし、誇張してあるけれども、あるいは実際にこんな感じの担当者を見たことのある人もいるかもしれない。

幸い、最近では無料のGoogle Analyticsでさえページごとに細かい情報を把握できるので、懸賞目当てで集まった人が大半という状況になれば、前よりも簡単に数字でそれが判る。それが「キャンペーン依存」の抑止力になる可能性は大いにあるだろう。

◆マメ知識◆
賞品の価格が10万円以下の場合、「豪華賞品」という言葉を使うと景表法に引っかかるらしい。


別に「キャンペーンはダメだ!害悪だ!」と言いたいわけじゃない。時宜をこころえ、適切な頻度を保っていれば、キャンペーンは数字を押し上げるのに有効なブースターになる。
ただし魅力的な効果があるからといって安易に連発していると、依存症を患って肝心のコンテンツに集客力がなくてもさほど気にならなくなってしまう。

というわけで、ご利用の際は計画的に、用法用量を守って正しくお使いください。
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