泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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今から2年くらい前に「WEB2.0の憂鬱」というのを書いた。

少人数で立ち上がるステキなサムシング(たいがいはWEB2.0的な何か)の場合、初期段階でWEBディレクターが仲間に入れてもらえる余地はまずないのだ。

というのが要旨。

で、だ。そういう場合はwebディレクターがいなくてもたいして困らないのは残念ながら今もそんなに変わらない。じゃあ、なんでwebディレクターという役割があるのか。本当に必要なのか?不要なのを隠してるんじゃないのか?ということについて考えてみる。場合によっては私のような穀潰しに仕事の口を与えるためだけにある、という結論にもなりかねないわけだけれど、もしそうなったら「夢オチ」ということにするので、読んでいる人も「な~んだ、夢か」で済ませてください。

さて冒頭でも書いたように、個人サイト以外でもwebディレクター不要な場合はある。自分が思いつく範囲では以下のような場合だ。

・誰が何をしているのかや案件がどんな状況なのか容易に把握可能で、外部との遣り取りがほぼない。

たぶん受託でもそうでなくても、会社だろうが有志だろうがこれだけ。案件に関わっているメンバー全員が、自分以外の誰が何をしていて、案件は今誰の手元の作業でどんな進捗なのか知っている。あるいは簡単に分かるというなら、webディレクターがそれを把握し個々人は自分の役割に専念する、という構図はいらない。
また外部との遣り取りがないなら窓口に立つ人も不用だし、打ち合わせに出向いて時間を取られる人だって要らなくなる。

これはどういう状況かというと「関係者は多くて数人、メンバーは全員同じ案件だけを担当している」という状況だ。これはたとえばAさんは"○"と"×"を担当しており、Bさんは"○"と"△"、Cさんは"○"と"◇"を担当しているというのではなく、AさんもBさんもCさんも"○""×""△""◇"を担当している、ということだ。

前者だと各人は自分の担当外の3つの案件についても把握してないと全体の状況がつかめないし、全体の状況がつかめないとスケジューリングだの優先順位の設定だのにも支障をきたす。
全部で4つくらいなら案件規模によってはどうにかなるかもしれないが、実際には受託であれ自社であれ、大小含めてもっとたくさんの案件が存在し、人によってどれにどれくらい関わっているのかは違う。案件といって不正確なら、「事柄」と言い換えてもいい。

webディレクターが居ればそれ以外の人は自分の役割に専念し、自分に必要な事柄だけを把握していれば済む。もちろん必要じゃない事柄についても把握しているのは望ましいが、それが「負担じゃない範囲で、だいたいで、本人の好きなだけ」でよくなる。逆にwebディレクターは自分と同じ案件を担当している人がそれ以外にどんな事柄にどれだけ関わっているのかをきちんと把握していないと、フタを開けてみたら案件が破綻した、なんて事態になりかねない。

外部との遣り取りについても、webディレクターが居れば「誰が返事をするのか」「誰が打ち合わせに行くのか」も問題ではなくなる。連絡する側も「これは誰に連絡すれば?」ということがなくなる。打ち合わせによっては実際に作業する人も行った方がいいようなものだって多いけど、たとえば顔合わせや簡単なオリエン程度、漠然とした引き合いとかだと「とにかく誰か一人」が行けば済むので、webディレクターがいけばいい。webディレクターが居ないと「その日時で誰か手の空いてるヤツ」をいちいち立てることになるか、不必要な人数で出かけることになる(ただし、その程度の打ち合わせなら営業が行くという選択肢もある)。

あとまあ、見積りor予算を誰が作るのか、という点だってwebディレクターが居なければ都度都度「誰が作る?」から決めるか、「このメンツで一番そういうの得意な人」を選ぶようなことになる(これもまあ、受託なら営業が作るという手はある)。
 ※もしプロデューサーが居るなら、上記「打ち合わせ」「お金」はプロデューサーが担当するのでもいい。

というわけで、雑事を任せて各自が自分の役割に専念することも、その気になればそれ以外に関わることも「選択できる」ようにするためにwebディレクターは必要だ。「選択不可」で雑事を各自が負担しなければならないと、案件、ないし事柄が増えたときに各自の本領にさけるパフォーマンスが見る見る低下する。

他にもある。「これってどうするの?」を聞く相手としてのwebディレクターだ。
LingrとRejawサービス終了とか。」で書いたし、この間もどこか解散した会社がそうだったように思うのだが、「合議制」で物事を進めるのはweb制作において、あまり有効な方法じゃない。全員が納得すか多数派が出るまで先に進めなくなる。
というわけで、案出しレベルでは各自が意見を述べるにしても、最終的にその中のどれで行くかを決める役割の人を立てた方がいい。もちろんwebディレクター抜きで、他の誰かがその役割を担ってもいいのだけれど、全員が何がしか自分で制作している部分があると、意思決定において納得できない人から不要な詮索があったり、禍根を残すこともある。その一方で制作自体は自分でしてないwebディレクターなら、まだ比較的「中立」っぽい。まあ「あいつばっかりひいきしやがって」的なことは思われることがあるかもしれないが、それはそのwebディレクターの態度の問題である。

組織形態や規模によっては上位の役職者がさらにそれを決済することもあるだろう。がまあ、現場レベルでの意思決定者はやはり必要だろうし、その役割を「自分で制作しない」webディレクターが担うのはわりに妥当なんじゃないかと思う。まあ、プロデューサーが居ればその人が決めるだろうが。ともあれ、だから「これってどうするの?」を聞く相手というわけだ。もちろん「これってこうしたい」でもいいけど。

というわけでwebディレクターは必要なように思うのだけれど、どうだろうか。説得力あるだろうか。「ない」と思った人は「夢を見た」ということにしてください。

えっと、そもそも何でこんな話をまた書こうと思ったのかというと、ブログは書きたい気がするのだけれど、肉体疲労がキツくてロクロクそんなにネタが思いつかなかったから。

以下、雑談。

ライブドアに櫛井さんという人がいて、エバンジェリストなんだそうだ。で、そのBlogによるとこの役割について

ITとかだと自社の製品の素晴らしさを伝えたりする役割の人で、大手の企業さんにはチラホラいるらしい。自分としては、技術のすごさとか可能性をもっと色々な人に伝えていきたいと思っているのでちょうどよい肩書きになったかなと思っている。

で、今後は一言で言うと「webってすごいぜ!」てのを色んな人に伝えたい。webはただの流行じゃなくて生活のインフラになるものだし、実際なっているし使いようによっては人生変えちゃうもんだよっていうのをバーンといきたい。

この機会に他社さんには思い切ってノープランで挨拶とか行きたいなーと考えているので、宜しくお願いします!(とはいえ色々とコンテンツやらソリューションやら売り物はあるのでまったく手ぶらで行こうとは思ってません)

というふうに書いている。いずれも「webディレクターを卒業した」という記事より。エバンジェリストとは、元々はキリスト教で福音を伝道する「伝道師」のことで、福音ってのは大まかに言って「イエス・キリストが生まれてみんな救うよ!」っていう耳寄りな情報のこと。
で、(初期はともかく)キリスト教において福音を広めるために欧州内だけを往来したり、方々のキリスト教の教会ばかりへ行く伝道師なんて居ないように、櫛井さんという人も「webのすごさ」「livedoorの素晴らしさ」が知られてない会社や人へそうした事柄を伝道すべく活動しているんだろうと思っている。

しかし、残念ながら櫛井さんのBlogで読めるのは

さて、伝えると一口に言っても伝える方法は様々あると思ってる。今までにやったので言うと、livedoorディレクターBlogもその方法の1つだしEDGEも勿論そう。イベントとかに今後も出たいし、記者発表会も行きたいなーと思ってるし、マネタイズHacksとかディレクター交流会とかは他社も巻き込んでweb業界全体で Open&Share をゴリゴリしていきたい。

というわけでweb業界の人やwebに興味ある人へ向けた取り組みだったり、会社訪問にしてもweb界隈の有名どころばかりだったりする。つまり「いまさら「webのすごさ」「livedoorの素晴らしさ」の何を伝道するの?」って感じの事柄だ。

それはそれで業界を盛り上げるという意味では超重要だし、手を付けやすいところからってのは正しいし、あくまでもBlogで公開しているのがそれってだけで、実際には「webのすごさ」「livedoorの素晴らしさ」を知らない、もしくはあまり興味ない会社や人に向けての取り組みもしているのだろうけれど、それはBlogでは窺い知れない。

どういう事情でBlogに書かないのか知らないが、せっかく Open&Share なのであれば、自分としてはむしろそういう取り組みについてこそぜひ櫛井さんの視点から読ませて欲しいと思う。

【追記】
元のキリスト教のエバンジェリストって、今で言うところの「クチコミする人」だよなあ。福音を知って「これってすごい!みんなにも教えてあげなきゃ!!」って思って口伝えで教えに行く人なんだから。
だから当然、「知らない人に広めたい」がメインなわけで、知ってる人相手に「あれっていいよね!」「ねーっ!」ってことをメインにしたい感じではないんだろうな。
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