泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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PCサイトのディレクションとモバイルサイトのディレクションというのは、当然やっぱり少し違う。いや、業務内容は一緒なんだけれど、同姓同名の別人くらいには違ったりする。以下、そのポイントを。えーっと、判りやすいようにモバイルサイト側の視点から書いてみる。親っぽく言うと「おまえのために良かれと思って、モバイルサイト側の視点から書いてみるんだよ」。

・デザインのFIXが楽
よっぽどトリッキーなことを考えない限りは1カラムだし、容量制限だの通信速度だのもあって、PCサイトほどデザインの装飾的な部分で出来ることが多くない。おまけにその原因がどうにもしようがないものなので、クライアントからの出し戻しもPCサイトよりは少ない。というわけでFIXまで持っていくのが楽。
だいたいPCサイトで出し戻しが多いのは企画とデザインなのだから、これはけっこう精神的によい。

・ページやサイトの設計にクセがある
PCサイトと同じ感覚で1ページ辺りの情報量を考えると、野放図に縦が長くなってしまう。画像の使用を控えていればなおさら。狭い画面なのでPCほどサイズによる重み付けとかもできないので、PCサイトの要素配置や導線設計になれていると最初は戸惑う。というか、上手く出来ない。しかしまあ、モバイルサイトばかりやってた人がPCサイトにシフトすると画面が広すぎて途方に暮れるだろうから、その苦難を思えばどうってことはない。

結局、PCサイトならば1ページになるであろう情報を上手いこと分割するのだけれど、この「上手いこと分割」が難しい。通信速度の関係で、1ページ読み込むストレスがPCより大きいので、分割はしてもフリーダムな感じにページ数が増えるのはよろしくないからだ。というわけで、分割しつつなるべく増えすぎないように、という見ているだけでも面倒くさそうな点を考慮する必要がある。
あと、地味に「全ページ共通要素を何にしてどこに載せるか」もちゃんと考え出すと悩ましい。

・マークアップが楽
モバイルならではってのはあるにせよ、それで憶え足すべきことは少ない。ノウハウってもPCサイトほど多くないし。PCサイトで入り組んだレイアウトのページを作っていた人なら、どうってことはない。

・機種対応、キャリア対応が面倒
表示確認や動作確認がPCサイトよりも大変。ただ、受託案件ならその分が見積りに乗るので、どれくらいやるかはクライアントと要相談。同規模のPCサイトと同じ感覚で見積もりだすと赤字になる。
まあ、機種やキャリアの差分を吸収するためにCMSを使ったり、チェックは外部を使うとかで効率化して結果的にランニングコストを下げることも可能なので、PCサイトのチェックよりは選択肢が多い。

キャリア間の差分については、サイトはCMSで吸収できてもコンテンツの類は、特にアプリは別途作る必要があるので時間が掛かる。特にauが入ってくる場合は。ものにもよるけど、小規模なものならdocomo、SoftBank間の移植期間が数日~1週間。そこからauへの移植は1ヶ月くらいのイメージでいるといい。外注する場合の価格も、docomoとSoftBankは片方だけ作れば安くもう一方へ移植できるが、au版は新規に作るのと同額くらい掛かる。
また、バージョンアップだの何だので、一度配信したコンテンツが特に内容変わらないのにバージョンアップの必要が出てくることも。静止画の待受でさえ画面の解像度がウンタラで新しいサイズを足す必要が出たりする。まあ、3キャリア展開というのは1チームが同じ種目なのに3つのルールが異なるリーグの試合に出ていて、ルールはときどき勝手に変わる、というようなものです。

・スケジュール管理
まあ、PCサイトと一緒。ただし公式サイトだとコンテンツチェックだとかキャリアと付き合うために必要な期間を盛り込むことになり、そのために必要な期間も疑念なくキャリアごとに違う。

・企画について-1:立案が楽だけど難しい
コンテンツやサイトの企画としてPCほど「お金と時間があればどんなことでもできる」ってわけでもないので、大枠としてはモバイルで可能な選択肢から選ぶことになる。という意味では楽だ。けれど、それはPCほど多様じゃないということでつまり限られた選択肢に競争が集中している。なので、競合に勝つとかそういうことを視野に入れだすと俄かに難しくなってくる。

・企画について-2:有料のサービスはやっぱり困難
モバイルサイトは有料課金しやすいのがビジネス的な魅力として語られることもあるけれど、有料課金が成り立ちそうなのは「ゲームや着せ替え、着うたなどデジタルコンテンツの物販」であって、月額定額の会員制だって、結局はそれで手に入る(あるいは視聴できる)デジタルコンテンツが必要。モバイルサイトでもサービスだけを提供するサイトだと有料は難しい。有料課金しやすいって聞いたのに!騙された!と思ってももう遅い。

・バイラルって製薬会社の名前みたい。それかリンクがトライフォース集めてそう。
モバイルサイトはURLをコピペするのが面倒だし、ましてやブログ書きながらURLをコピペしてリンク張るとか、PCよりも面倒。なのでブログとかSNS、チャットでのバイラルってのがPCほど期待しにくい。そもそもモバイルでPCみたいなチャットとかないか。広告以外で被リンク集めづらいんじゃよー。
というわけで、モバイルサイトのバイラルは「メール」「口づて」という、およそアンケート以外では簡単に計測しようのない形態が担っている、と思う。たぶん。きっと。

以上、まあ現時点ではこんなふうに考えている。

【余談】
モバイルサイトとか全然関係ないんだけど。「いまどきPCの画面サイズとか前より大きいよねー普通は」というドグマに基づいて横幅1000px超のサイトなんかが増えてきたけれど、UMPCユーザのシェアがもっと増えてきたらどうなの?どうなんの?それはサイトの横幅とは関係ない話なの?なんでホタルすぐ死んでしまうん?
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