泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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大学時代の後輩がweb制作関連の仕事をして、先日、久々に飲みにいく機会があった。そのときに喋ったことが意外と自分の頭に引っ掛かっているので、とりとめなく膨らませたりしぼませたりしてみる。

Web APIが公開されるケースは増えている。理由としては情熱や普及への欲求、プラットフォーム戦争への投入や、デファクトスタンダードへの布石などがあるだろう。

それが何らかの面で優れていたり待ち望まれていたものであれば、あるいは配布元のサイトに人気があれば、それは熱狂と共に歓迎され、上手くすれば公開している側の目的を達成してくれる。

私自身もそうした話題に触れ、有志による成果に触れるとテンションが上がる。ただ、それに限度があるのは、自分がWeb APIを直接いじってどうこうということが出来ないからだろう。

おそらく、クライアントのweb担当者がWeb APIについて知っていたとしても、よほど個人的にwebの技術が好きか所属企業の事業内容がweb関連でもない限り、APIがリリースされたと知っても特に気持ちは動かないんじゃないか。というのも、それで自分がどうこうできるというものでなし、仕事に役立つわけでもない。「ああ、そうなんだ」で終わるケースが大半だろう。

web担当者がこういう反応では、たとえばプラットフォーム化やデファクトスタンダード化を狙って投入されたWeb APIはその効果を挙げたとは言えない。そうした担当者が「それならぜひ、ウチにも導入しよう」と思ってもらわないと。

で、こうした担当者にそう言わせる手段としては、Web APIの公開や特定のコミュニティによる熱狂ではなく、営業による「今度、ウチのコレコレという機能を他の企業に販売するようになりましてね」という言葉の方が力を持つ。
これなら、そのサービスがいいと思ってもらえれば「じゃあ、お願いします」で済むし、費用によって交渉をする方向性もある。要は、まだ日本ではWeb APIよりもASPやSaaSを営業が売る方がBtoBでの普及率向上には有効なんじゃないかということだ。

Web APIを公開して「今度、ウチの技術を誰でも利用できるようになりましてね」と営業が言えば、それはそれで効果があるだろう。けれど「いいね。で、どうすればいいの?」となったときに、「ウチが導入までやりますよ」ならいいだろうけど、「無料で公開されてますんで、ぜひお使いください」じゃあ難しい。「商用なら有料」という場合はなおさら、「お金は払うから」というクライアントに対して導入を引き受けられないと普及がなかなか進まない。

とはいえ、公開だけというケースでも、導入業務の販売に力を入れていない場合でも、受託業務を主としているweb制作会社が個々のクライアントに提案をして、採用されていけば普及していく。

と、ここから話が変わって後半に入る。webディレクターがWeb APIの導入を提案する際の想定ケースについて。つまりまあ、BtoBに限った話。

おそらく提案できるメリットとしては
・自社開発よりも安い
・他にも普及すれば「標準化」された機能を備えていることになる
・メンテやセキュリティなど、ランニングコストが自社開発より低くなるはず
・それとないイメージアップが見込める(おまけ程度に)
といったところか。それ以前に提案しているWeb APIで何が出来て、対象サイトにとってどんなメリットがあるのかを説明する必要があるけれど。そして、それはそれで一仕事だ。

一方で、デメリット(というか、導入の条件)として以下に同意してもらう必要もある。
・自社開発ほど自由にならない
・配布元の規約に従わなければならない
・公開終了の可能性がある
これはたった3つだけれど、「提案採用の最大障壁」でもある。自分の経験でしかないけれど、上記の一つでもあると、提案が採用されるまでのハードルは格段に上がる。
・自由度で劣るが、必要条件は満たしている
・規約がこちらの目的を(場合によっては将来にわたって)阻害しない
・公開終了が実質、心配するほどのリスクじゃない
この3つを保障or証明してみせるくらいでないと、後で何か問題が起きたときに「あのとき大丈夫って言ったじゃないか」的な話になりかねない。
が、提案する側としてはそんなことは保障しきれない。なんせ、配布元はよその会社だもの。

まあ、そんなこんなで配布元以外の制作会社がこれを提案に含めるハードルは、Web API公開によって引き下げられるハードルほど低くはない。受託のweb制作業者があまりWeb APIの導入を提案しないのは、そうした理由もあるのではないか。まあ、それが自分の勘違いで、このごろはそういった提案なんてザラかもしれないけど。

Web APIが他の企業サイトに最も採用されやすい流れとしては、クライアント側が「これこれを導入して」と発注することだろう。ただ、これがどのくらいよくあるケースなのかは不明だ。

おそらく、Web APIを公開する側もプラットフォーム化やデファクトスタンダード化を狙うのであれば不十分だと理解はしているのだろう。だから、Web API公開と並行して(サポートだけであっても)導入まで込みという形で営業を仕掛け、大手サイトや企業と提携をまとめたり、商用であればASPかSaaSのみという形態をとっているのではないか。

とすると、言い方は悪いがプラットフォーム化やデファクトスタンダード化を狙う上で、Web APIというのは「撒き餌」程度の役割なのかもしれない。良い悪いは特にないが。

もちろん、プラットフォーム化やデファクトスタンダード化を狙っての公開でければ気にするようなことではないだろうし、受託業務を主とする制作会社のwebディレクターからすれば、提案しづらいことに変わりはないので、どうでもいいような話だ。
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