泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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なんとなく、どこぞのライフハック記事にでも書いてありそうな気がするけれど。

状況や立場にもよるが、webディレクターというのは一つのことに専念するということが難しい。なにを持って「一つのこと」とするかにもよるが、むしろ一つのことに専念してしまうと色々と弊害のある場合も多い。
というのも、複数の案件にまたがって「あれはどうなっているか。これはどうなったか」ということに目を向け、注意を注ぐ必要があるからだ。一つの案件でさえ、分野的にはweb制作における他の職種よりも多くに注意を向ける必要がある。

他の職種だって複数の案件を担当していたり、その案件の規模によっては担当領域の多くの事柄に注意を向ける必要がある。しかし、その場合も同じ案件を担当しているwebディレクターはそれら職種の人のやっていることに加えて、webディレクターだけが注意を注ぐべき事柄も相手にすることになる。乱暴に図式化するなら、注意の方向性について「webディレクター/他の職種=広く浅く/狭く深く」というイメージだ。

例えてみるなら、webディレクターは複数のDVDプレイヤーで再生されている映画を同時に一つのモニターで、せわしなくスイッチングしながら観て、その内容を最大限に理解しようとするようなものだ。おまけにこの映画は一度再生が始まると途中で停止できない。むしろトラブルで勝手に停止していたら、再生ボタンを押す必要がある。

だからといって、他の職種よりwebディレクターの方が大変な仕事だというわけではない。たんに「割り振るべき注意の対象が多い」というだけのことで、その点では大変かもしれないが、他の職種よりよっぽど楽な部分もある。どちらが、という話ではない。

さてそこで。言うまでもないが、神ならぬ人間の身としては持っている注意力は有限である。全てに等しく最大の注意を払うというわけにはいかない。
そこで、何らかの指標で以て優先順位を設け、着手する順番だけでなく振り向ける注意の割合についてもこの優先順位に従うというのが常道だろう。「影響が大きい」「クライアントが厳しい」「想定スケジュールとの乖離度合い」などなど指標によっては、この優先順位リストは着手順とはまた違ったものになるかもしれない。

この方法では優先順位を測る指標やそれに基づく優先順位の決定が難しかったり、リストアップすると上位だけで振り分けるべき注意力が尽きてしまうこともある。あと、どれにどれだけの注意力を振り分けるのが妥当か判断しづらかったり。もちろん、注意力は明確な数値ではないけれど。

でまあ、こういう難点のためではないけれども、私は「なににどれだけ注意を払うか」ではなく「注意を向けなくて良いものはどれか?」という形で把握するようにしている。なんといっても、何かに注意を向けるより、向けずに忘れてしまう方がずっと楽だからだ。

このために一番いいのは「とっとと片付ける」で、前にも書いた気がするが、私が「すぐ終わることはすぐやる」という方針にしているのはそのためでもある。終わったことは次に必要になるまでいったん忘れてしまっても大丈夫。「次に必要なとき」が永久に来ないこともあるし。
他にも「放っておいても問題なく進む」「放っておいてもアラートが来る」「把握すべきポイントが明確」などなど、あまり注意を向けておかなくても大丈夫なものというのは、その気になれば非常に分かりやすい。

もう一つの考え方としては、案件ごとに「最低限なにを把握してないといけないか」を早々に掴む、ということがある。それさえ掴めれば、他の点はあまり注意を向けていなくても済む。

そもそも「あまり注意を払わなくていいもの」というのは自然と注意を払わなくなるのだが、それを早いうちに意図的にやる、というのがポイントといえばポイントである。こうして「注意を向けなくて良いものはどれか?」が明確になれば全体からそれを差っ引いて、残りが「注意を向けるべきもの」となる。じつに簡便だ。

「注意を向けるべきもの」についても「どれだけの注意を払う必要があるか」よりは、時に応じて「どれだけ注意を払わなくていいか」という点から把握しているとあまり迷わないし気が楽だ。

このブログの常で普通の話を仰々しく語っているけれど、さらに言い換えるならここまでの話はつまり「使う注意力を最低限にする」という観点でタスクを見るということだ。上手く説明できているか心もとないが、「効率化によって使える注意力を最大化する」のとは違う。

凄いこと、大きいことがしたいと思っている人には悪影響な気もするが、仕事に限らず「最低限」をはっきりと把握しておくことは何かと精神衛生上良いので、気が向いたら試してみて欲しい。
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