泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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YahooのGyaO買収というニュースを見て、自分には何の関係もないな、と思いはしたものの、連鎖的にYoutubeの経営が相変わらず天上知らずな赤字であることが思い浮かんだ。そこからさらに連想の線が延びて、動画サイトが広告収入での運営に不向きなわけを思い出した。基本的なことなので「思いついた」というよりは「思い出した」という感じだ。以下、せっかくなので並べてみる。

・滞在時間あたりの広告接触数が少ない
サイトのヘッダエリアなりサイトエリアなりに広告を掲載しても、動画は1コンテンツを消費するのに掛かる時間が平均してテキストコンテンツよりも長いため、同じ滞在時間であっても他のサイトに比べて、動画サイトは滞在中に接する広告の本数が少ない。それだけ、収益を上げる機会が少ないということだ。ページを移動せずとも一定時間ごとに広告を入れ替えることは可能だが、3番目の理由により動画サイトの場合その効果は薄い。

・動画内広告は1ユーザあたりの広告露出効率が悪い
現在、動画に広告を入れている場合、表示できるのはせいぜい動画の開始と終了時の2回くらいだ。つまり、広告を表示して収益を上げる機会が2回しかない。TVのように、短くても1動画30分くらいの尺があれば途中で広告を表示する機会が何度もあるけれど、ネット上の動画はおおむねそこまで長くないので、それは難しい(これまでの経緯があるので、長くても途中で広告を挟むのは難しいけれど)。というわけで、広告枠を売るにしても、1動画あたりの売れる枠数が少ない。
一方で、TVだと同じ地域の異なるユーザに同じ番組で異なるCMを流すことはできないが、動画サイトなら可能である。とはいえ、1ユーザが1動画ごとに見る広告の数や時間は少ないままなので、1ユーザからもたらされる広告収益はTV番組より効率が悪い。日本だと30分のTV番組なら、1視聴者から20本超の広告収益を得る機会がもたらされるが、動画サイトだとせいぜい2~4本くらいだろう。もっとも大規模な動画サイトの方がTVより累計の広告再生時間がずっと多いはずなので、それによって何がしかこの弱みがカバーされていることは考えられるが。

・動画内広告は誘導力が弱い
動画自体がバイラル広告を目論んだものならともかく、基本的に動画内広告はクライアントサイトへの誘導力が弱い。開始時に流れた動画に記載されたサイトへ飛ぼうにも、観終わった後だとそのサイトのリンクはないし、観る前だと再生中の動画を止めてまで、という気にはなれない。結局、動画で広告を見せ、さらにサイトへ誘導した場合はプレイヤーの周辺にテキストなりバナーなりといった「補助輪」で誘導口を設けることになる。

・ページ内を視線が動きにくい
テキストコンテンツであれば、読んでいる途中でよそ見をして、また続きから読むことは簡単にできる。意識しないでもできる。一方で動画の場合、視聴の最中によそ見をすると、その間に肝心の動画が進んでしまう。これを避けるには一時停止をするか、目をそらしたところまで戻る必要がある。が、実際にはそこまでしてよそ見はしない。
というわけで、他のコンテンツ以上に動画はよそ見されにくいと言える。

とまあ、上手く説明できてない気がするが、おおむね上記の4点により、動画サイトは単純な広告で収入を得るのに向いてない。コンテンツマッチング広告であっても、他のサイトがコンテンツマッチング広告を行う場合に比べれば、やはり効率は悪い気がする。

とはいえ、向いてなければやらなきゃいい、というわけにもいかないので、大手動画配信サイトはどこも苦闘しているわけですね。支出がハンパないので、その深刻さもハンパないです。大変ですなあ。
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