泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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WEB関連の仕事をしているらしき人のブログを読んでいると、たまに「こういうディレクターはダメだ」という内容の記事を目にすることがある。読んでみると「責任逃れをする」「情報共有がちゃんとできない」といった、ディレクターとかそういう枠を超えて、チームで働く人間としてダメな事例もあれば、「ディレクションのスタイルがこの人と合わないんだろうなあ」というものもある。

そんな中、わりと共通して出てくるのが「何やってるのか判らない」「本当に働いてるのか怪しい」という点。どうも「丸投げしてくる」「情報を右から左へ流してるだけ」というふうに見えるディレクターがそう思われるようだ。

で、今日はそれについての弁明。なぜ弁明するかというと、自分もそう思われかねないことがあるから。でも、そうじゃないんだよ、と。中には本当に勤労意欲が低くて「丸投げしてくる転送係」みたいな人もいるけれど、みんながみんな、そうじゃないんだよ、と。

まず、丸投げについて。以下、丸投げってのは「特に指示もなく、漠然とした情報だけ伝えてあとはヨロシク」という態度のこととして話を進めます。

当然だけれど、ディレクターと同様に制作スタッフも人が違えば個性もスタイルも違う。細かく指示を出されたい人、というか、細かいところまで明確にして欲しい人もいれば、あんまり細かく言われるとヤル気が失せる人もいる。
それとは別で、個々のスキルのよっても「漠然とした指示で大丈夫な人」「細かく指示しておかないと不安な人」というのがいる。

で、自分としてはなるべくその辺りを一人一人見極めたうえで、その人のスタイルに合った指示を出したいと思っている。アンケートを取るわけにもいかないし「ねえ。オレのこと、どう思う?」なんて聞くわけにもいかないので上手く見極められているか本当のところは判らないが、取り組みとして。
なので、MLで情報共有してたりすると、私が「この人はあまり指示や指定をしない方がいい」と思って意図的にしている部分を他の人が見て「丸投げかよ!」と思われる可能性はある。

また、「今回は好きにやって欲しい」というケースもある。「こちらが指定したことを再現・実装して欲しい」のではなく、「その人の考える「良い」を見せて欲しい」というケースだ。システムだとか、一連のフローが発生するものでも、こちらが考えたものを実現して欲しいときと、その辺りも含めて考えて欲しいときとがある。
どこでそういう違いが出てくるのかといえば、「気分」も否定できないけれど、「相手の力量」「全体の進行との兼ね合い」「案件の性質」が主だ。クライアントの要望している内容や質も影響してくる。

あとまあ、人間というのは得手不得手があるものなので、例えば若い人向けのコスメのサイトでデザインについて、自分みたいな中年の入り口が視界に入りだした人間が細かいところまでイメージを固めるよりは、できればターゲットに近いデザイナーに一任した方がいい。逆に年配の男性向けの健康情報サイトでアサインできたのがターゲットからは程遠いデザイナーなら、自分が細かくイメージを詰めた上でサンプルも取り揃えてお願いした方がいいだろう。デザインに限らず、ライティングにしてもそうだ。

システム構築だと、ターゲットよりは要件の方が重要だけれど、それだって相手によってこっちがフローを組み立てた方がいいのか、お任せするのか。あるいはそもそもどういう要件にするかを自分で詰めた上で振った方がいいのか、最初から一緒にやるとか、自分は傍らにいて余計なこと言わない方がいいのか、などある。
たとえばクライアントの担当者もシステムについての技術知識があって、メールや打ち合わせで突っ込んだ話が出るような場合だと、自分のように技術畑の出身じゃない人間は必要なとき以外、黙ってた方がいい。

上記でも「ターゲットに近いデザイナー」だの「最初から出てきてもらうシステム構築担当者」なんかには「丸投げしやがって」「この人、なんのために居るんだろうか」と思われることはありえる。

要するに、人や案件によって「一任」しているつもりなのだけれど、それが「丸投げ」に見えてることがあるんじゃないだろうか、ということ。それを避けるのには「一任」であることをちゃんと伝える必要があるのだけれど、「一任する」と実際に言ったところで「それって丸投げってことじゃん」と思われれば意味はない。そもそも避けることに労力を費やす必要があるのかないのかも微妙だ。まあ、このあたりは継続して培われる関係の中で相互理解に至ればよいなあ、と願うところ。

次に「情報を右から左に~」ということについて。
情報を右から左へ受け渡すとき、普通は以下のような作業が発生している。
・右からの情報をどの左に受け渡すかの判別
・その情報に手を加える必要があるかないかの判別
・あれば手を加える
・その時点で尋ね返すことがあるかないかの判別
・あれば尋ね返す
手を加えるというのは「誤字脱字、誤記の訂正」から「相手の省いた情報を補完する」まで色々だ。複数の情報を一つに再編集することもある。

1番については、手違いがなければ普通は考えなくても判る。それ以降について「手を加える必要も、尋ね返す必要もない」情報ばかりだと、たんに転送しているだけというように見える。だって、こちらの手元でやることないから。むしろそういう情報はヘタに手を加えると、かえって誤解を招く元になる。

以上。それだけ。

と、いうわけで。「丸投げしてくる転送係みたいなダメディレクター」に見えている人が実はそうじゃないかもよ、ヤル気がないんじゃなくて意図があるのかもよ、ということなんだけれど、「そういうこともあるかもね~」くらいには思ってもらえただろうか。まあ、誰がそうで誰がそうじゃないかを見分けるのは「人狼ゲーム」ばりに難しいけれど。
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