泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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みんな大好き「All About Japan」の2003年の記事にこんなのがある。
サイトリニューアルを検証(後編) リキッドデザインのメリット

現在の「All About Japan」はリキッドレイアウトではない。どうしてやめたのかは知らないが。というわけで、今さらながらwebディレクターから見たリキッドレイアウトの話。というか、「リキッドデザインを今はリキッドレイアウトって言う」って認識で合ってるよな。

これまで、私はリキッドレイアウトを提案したことがない。
・だいたいのユーザから見て、リキッドレイアウトであるかないかは実質、どうでもいい
・そのわりに工数が増える
・そのぶんが、請求に上乗せできない
・クライアントからの要望、需要もない
・自分でも、「わざわざ提案したい」という動機がない
という、実に単純な理由だ。クライアントから「リキッドレイアウトにして欲しい」と言われたこともない。まあ、メインコンテンツの幅を%で指定して、ブラウザ幅に対してサイズが変わるくらいのことはあるけれど、それは「広義のリキッドレイアウト」である。別名「なんちゃってリキッドレイアウト」。「幅を相対指定しただけやんか!」とツッコミが入るボケである。べつに幅を変えるとカラム数が変わるわけじゃない。カラム数不変でmax-widthやmin-widthで「限度ってモン」を設けるにしても、なんとなくそれはそれで泥縄っていうか本末転倒な気がする。

そう。個人的に「リキッドレイアウト」というのは本来、画面幅によって1~nまでカラムまで変わるものだと思っている。異論はあるだろうけど。で、これが実装するとなると難しい。ブログみたいな画面の構成要素ならそこまで難しくはないのだけれど、メインコンテンツのエリア内でさらに複数のカラムが存在し、画像とテキストが右に左に入り交ざったりしているとなると、けっこう手間だ。

じゃあ、制作スタッフが気を利かせるなり個人的なモチベーションなりで勝手にやってくれる分にはまあいいか、というとそうでもない。知らずにクライアントへ提出して、後から「あの、なんかレイアウトが崩れるんですけど」なんて言われると困る。

事情が判明しても「なんでそんなことしたの?」と尋ねられると明快には答えられない。あまつさえ「それはいいから、ブラウザの幅変えてもレイアウトが変わらないようにしてよ」なんて言われようものなら。クライアント側の担当者に納得してもらえても、その上司あたりから「それはいいから、ブラウザの幅変えてもレイアウトが変わらないようにしてよ」と言われることだって充分ありえる。というか、そっちの方がありそう。カラム不変の場合も、「1行の文字数が変わる」以上のことをやるとなると、同様の流れは起こりそうだ。やるならやるで、とにかく着手前にクライアントに了承を得てることが肝心。担当者だけじゃなくて、クライアント側の関係者の、少なくとも主だった人全員には。

リキッドレイアウトに好意的な人の意見がいくつもあるのは知っている、ただ、どうも釈然としないんだよなあ。決め手に欠けるというか。最近は話題に上る機会も減っているようなので、賛同する人ってのもそうそう増えてないんじゃないか。

あ、あとやるとしたらデザイナーにも気を使う。気にしない人はいいんだけど、事前に知らせておかないと「画像とかテキストのバランスがよくなるように調整した苦労はなんだったんだ!」とかなりかねないし、事前に知らせても「どうせ最終的にはこの通りにならないんだよな…」とか思われつつ作業してもらうってのも何だかなあ。

というわけで受託案件の場合リキッドレイアウトは今後も、環境が何がしか大きく変化しない限り、クライアントからの要望がない限り、自分はまずやらないだろうし、提案もしないと思う。
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