泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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さて、前回「apolon.jpについて」の最後に書いたように、その続き。一つのテーマがあるわけではなく、断片的に考えたことを。

あれから数日の間にちょっと考えてみたのだけれど、とりあえず前回と今回の記事ではクラシファイド広告を「ちょっとした“募集or求む”情報」というイメージでいく。「広義のクラシファイド広告」と言った方がよいのだろうか。よく判らんが。

そもそもこうした情報は、かつてはタウン誌やミニコミ誌なんかで流通していた。まあ今もあるけれど、かつてに比べればずいぶんと占めている割合が減ったように思う。こうしたもののメリットって配布地域が限定されていたので募集主と読書の物理的な地域が近かったことにあると思う。
ネットで流通するこうした情報は、必ずしも情掲載されているものが閲覧者と地域的に近いとは限らないけれど、まあそこは地域別で絞り込むなりしてフィルタリングできる(そういえば、アポロンって地域検索ないのな)。

で、こういう情報を提供する場合の情報を求める人に対する勝負どころは「数」と「質」で、使い勝手だの他サイトとの連動だのAPIだの、そういったことは「数」と「質」が満たされてれば別に多少ヘボくても気にされない。逆に、「数」と「質」が満たされてないと、その他の要素がどれだけどうでも、満たされてないという問題を補えない。

で、あともう一つこうしたサービスが取り組むべき課題があって、それは「1ユーザあたりの情報を探す頻度や、必要とする情報数がそんなに多くない」という点。「あげます・ください」「売ります・買います」「人材募集・仕事募集」なんでもいいのだけど、1ユーザごとにそれを探す頻度ってのは限度がある。
たとえば「モバイル向けFlashゲーム開発したい」でも「釣竿欲しい」でも「大正琴はじめたい」でも、そうしうた1テーマに対して同じような募集が20も30あったってしょうがない。1件1件を検討して選ぶのは面倒だろう。上記「数」の多いことがなぜ大事かというと、
・活気の演出
・多様なニーズに応える
・探す側の期待感を高める
からであって、同じようなテーマや分野の情報がいくつも重複しててもしょうがない。まあ、あんまり少なくてもさびしいが、5~10もあれば充分じゃないだろうか。
というわけで、こうしたサービスは短期スパンリピートユーザを増やそうにも限界がある。むしろ新規のユニークユーザをどうやって増やしていくか、の方が取り組みとしては有効だろう。リピートユーザにしても意識すべきはむしろ長期スパンリピートユーザ。

ああ、気の利いたアイデアではないけど「短期スパンリピートユーザ」「長期スパンリピートユーザ」というのは今考えた。「短期スパンリピートユーザ」は「ヘビーユーザ」というか、頻繁にアクセス・利用するユーザ。「長期スパンリピートユーザ」は1回のアクセス・利用から次までの間が長いユーザ。この両者は同じサイトやサービスでも振舞いやニーズ、アピールポイントが全然違う。ただ「長期スパンリピートユーザ」は把握しにくいし新規ユニークユーザとも若干違うという意味で、なかなか「それ向け」の対応が難しい。だいたいは新規ユニークユーザ扱いされるか、無視される。ふむ。「長期スパンリピートユーザ」についても、今度少し考えてみようかな。

さておき。で、だ。えっと。ああ、こうしたクラシファイド広告のサイトやサービスには、日本国内でも既に大きな競合がいて、それがmixi。アポロンにしても日本版キジジにしても、同じ情報を探していて、アカウントさえ持ってればmixiのコミュニティで充分事足りる。あんまりクローズアップされている例を観たことないけど、あれがたぶん日本で最大のクラシファイド広告流通コミュニティで、地域ごとでも分野ごとでも、有償無償ともあれだいたいはまあ、わざわざ他のサイトに登録したりしないでも間に合う。「数」と「質」にバラつきが多いけれど、国内の他のクラシファイド広告サイトやサービスも現状では圧倒的優位性を持つほどのものではないように見える。

逆に、日本でそうしたサイトやサービスを展開するにはmixiのそうした情報流通に抗するだけの何かがないと、成功は難しい。まあ、細々とやっていくぶんにはどうにかなるかもしれないが。まあ、mixiを褒めたいわけではなく、膨大な人が集まって情報を遣り取りするコミュニティサイトとしては、自然な状況なんだろうな。英語圏でどうなのかは知らないが、FacebookとかMySpaceが実質的に強大な競合となっている可能性は高い。

そう考えると、地域限定のコミュニティサイトが日本でなかなか大成しないのは初期投入資本の少なさとか何とかよりも、mixiのコミュニティの存在が影響しているというにはありそうな気がする。GREEなんかもこういう話の俎上に上がってきそうだけれど、あれはまだモバイル若年層が主流だからなあ。どちらかというとクラシファイド広告的な情報は20代後半以上の層が主な需要集団だと思う。

というわけで、クラシファイド広告的なサイトやサービスについてダラダラと書いてみたけれど、こうしてみるとmixiとか大手SNSが図らずも(結果的に)強力な競合になってる分野って、他にもあるのかもしれないなあ。

ただまあ、根深いのは「図らずもmixiと競合してしまっているサービスやサイトの側がどうか」ではなく、「ユーザの要求水準がそんなに高くないので、mixiあたりでそれなりに事足りる」という現象の方だけど。

【追記】
Lancersというサイトを教えていただいた。
これもちょっとした仕事の求人・募集情報を掲載するサイトなのだけれど、
・コンペ方式に提案された最新の提案
・コンペ方式で当選した提案
を閲覧できるのがユニークだ。どういう条件でここに掲載される案件、されない案件が決定するのか分からなかったし、同様の試みをしているサイトは他にもあるのかもしれないが、「1ユーザあたりの情報を探す頻度や、必要とする情報数がそんなに多くない」という点に対する取り組みにもなるだろう。
というのも、自分が人や仕事を探していなくても、「他人はどういうものを提案してるか」というのは興味深いものだし、「採用されたものは、なぜ採用されたのか?」を考えるのは有意義だからだ。普段はなかなか見る機会がないし。

というわけで、ややアピールできる人の属性は限られるかもしれないが、こうした取り組みは「人や仕事を探していない」人でもアクセスする気にさせる効果がある。
オープン間もないようでまだまだ数少ないのが残念だが、もっと数が増えていけば、より見ごたえのあるものになるだろう。
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