泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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webディレクターの仕事の一つに「演出」というのがある。サイトやサービスなどをどのように見せるか?という意味での演出もあるし、進行していく案件を関係者にどのように見てもらい、感じてもらうか、という演出もある。こうした演出力や選出センスがなくても仕事が成立しないわけではないが、あれば大きな強みになる。演出次第で案件の進行がスムーズになったり、関係者のモチベーションが高まったり、まあ補助的な効能がある。今日はその一つ、「体感速度」について。

何か発注なり相談なりをクライアントから受けた場合、実際に着手し、進めていく速度を仮に「実効速度」とする。速ければ速いに越したことはないが、実際には複数の案件を並行して進めていたりすると、なかなか着手できなかったり、スピード感のある進展ができなかったりする。
ここでwebディレクターが「体感速度」の速さを演出できれば、「一向に進展しない」「遅い」というクライアント側のストレスを多少は和らげることができる。
言うまでもないが「体感速度」というのは見せかけの速さであって、実際のスピードとは違う。あまり速いスピードでなくても、見せ方によっては実際よりも速く感じられるものだ。

では「体感速度」を演出するにはどういう方法があるだろうか?だいたいのディレクション実務と同様、状況によるところが多いのでこれといった決め手はないのだが、以下にいくつか書き出してみる。

・連絡の間を空けすぎず、詰めすぎず
 →実際にはゆっくりとしか進行していないので、それほど連絡する内容が次々と出てくるわけではない。だからといって、進展を待っていると最後に連絡してから次に連絡するまで日数が空いてしまう。先方も超多忙で忘れていてくれるならまだしも、「動きが悪い」と思われる可能性も。というわけで、なるべく間を空けすぎずに連絡したい。
 ただ、とにかく実際に連絡するようなことが早々ない状況で連絡事項が発生するやいなやすぐ連絡すると、すぐに「タマ切れ」になってしまう。というわけで、連絡のタイミングは慎重にコントロールしていきたい。
 webディレクターで運用案件を担当したことがある人なら経験もあると思うが、これは「タマ数の少ないコンテンツを運用していく」のと似ている。投入頻度が少なすぎるとユーザに忘れられたり興味を失われてしまうが、頻繁に投入していくとすぐにコンテンツのストックが切れてしまう。その辺の運用の感覚と似ている。
 
・復唱でも動いて見える
 →簡単なこと、ちょっとしたことでも、相手のメールや電話には復唱メールを送る。こればっかりは上記に反して「可及的速やかに」出す。クライアントからは「自分の話にすぐ反応した」ように感じられる。このとき、デザイナーでも営業でも誰でもいいのだけど、実際に案件に関わるスタッフとも「早急に相談します」「なるべく早く打ち合わせを行います」など付け加えると「早くも動き出した感」が出る。初動が速く見えると、その後に少し間が相手も、内部で何かしているのだろうと思ってもらえる確率が(僅かだが)高くなる。
 
・スケジュールについて連絡する
 →報告のタイミングが難しいのだが、「すぐに着手できない」ことを伝えなければいけない場合がある。まあ、最初に伝えてもいい。とにかく「すぐ実作業に着手できない」ときは「いつごろには着手できそうか?」を伝える、あるいはそれぐらい着手まで時間が空いても大丈夫なのか尋ねる。そうすれば、少なくともその期間までは特に進展がなくても待ってもらえる。着手まで時間が空きそうで、それでも納品時期には間に合いそうなときでも「体感速度を高める」という観点からは遣り取りに挙げてもいい要素だ。もちろん、着手時期が遅れそうなときは少し前に報告する。このとき「納品日に間に合う」という話も合わせて出来ればよい。「確実に納品日に間に合わない」というときも言うしかない(というか、これは黙ってた方がまずい)。が、そのときの対処の仕方はまあ、精神衛生に悪いし今回はさておく。
 
・先に進められることを考える
 →普段なら後で決めるようなものを先にどうするか相談して決めてしまう。何が「普段なら後で決めるようなもの」かはクライアントやディレクターのスタイル、やろうとしているサービスなりサイトなりによるのだろう。そういう意味では「普段の自分の勧め方だと後になる作業」で前に持ってこられるものがないかを考えるのもいい。私の場合だと、たとえば新規サイトでは「規約」「プライバシーポリシー」や「メアド」なんかは後になりがちなので、これを先に作ってしまうという手もある。また、最初にディレクターがワイアフレームや遷移、サイト構成を考える場合はそれを作る部分で進行ペースを調整したり、先に原稿を作っていってしまうということもアリだろう。サービスやコーナーのロゴなど、パーツだけデザイナーに頼んで、先に作ってもらうという手もある。まあ、そこまでやれれば「着手している」という見方もできるが。
  

とまあ、もっと細かく挙げればたくさんあるだろうけれど、これくらいで。
いずれも小手先の技であって、小手先の技ではカバーしきれないケースもあるだろうし、そもそも多大な効果があるわけではない。ただ、こういうちょっとした動きが「体感速度の速さ」を演出し、同じスピードで進めている他のwebディレクターよりも「仕事が速い」「対応が機敏だ」と感じてもらえたり、「待たされるストレス」を軽減したりする可能性がある。まあ、何も工夫しないよりはマシ、程度であって、そんなに力を入れて取り組むようなものでもないけど。
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