泥臭いWEBの底から~WEBディレクター覚書~

WEBディレクターというのは何を考えておるのか。その一例。

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IT関連、web関連の業界に限らず、コミュニケーション能力が重要視されている。これには賛成なんだけど、この能力はそもそも曖昧で定義も難しく、案件に関わる人それぞれのキャラによっても違うので、磨こうにも伸ばそうにも当てにならない。

一方で、webディレクターには重要な能力で、もっと明確なものがある。「危機回避能力」だ。「危機管理能力」も重要っちゃあ重要なんだけど。

「危機回避能力」と書くと大仰だけれど、要はトラブルを事前に察知して避ける能力のこと。それはサイト設計における「悪意あるユーザのアクセス」や運用での「炎上」を避ける能力でもあるし、ディレクションにおける対クライアント、対スタッフ、あるいは自分以外の関係者間などで発生する、あらゆるトラブルも含まれる。

察知、という部分は経験によるところも多い。仕事上の経験だけでなく、日常生活での経験も。そうした部分で経験を積んでいれば、上手く言葉にならないが「あ、なんかマズい方向に流れそうだ」「これは手厚く対応した方がいい」あるいは、もっと漠然と「臭い」というか「予感」めいたものが働くようになる。あとはその感度を上げていけばいい。

こうして察知したものをどうやって避けるかといえば、「話の持って行きかた」だとか「言い回し」だとか「事前の調整」だとか「あえて空気を読まない」だとか。一度失敗した場合に、その経験を生かして同じような失敗をしないようにするのだって、危機回避能力の一つだ。

不思議とあまり言及されないけれど、webディレクターにとって危機回避能力はコミュニケーション能力よりも重要ではないかと思っている。

というのも、どこでどういうトラブルが起きようと、webディレクターは無関係でいられないし、管理・チェックの不行き届きとしてトラブル発生の責任の一端を担うことにもなる。また、自分がトラブルの元凶となれば「自分ひとりが困ればいい」では済まない。制作スタッフに余計な手間を取らせたり、クライアント側の担当者に上司や関係者への対応で面倒をかけたりする。最悪の場合は案件の引き上げどころか損金の請求や営業さんの出入り禁止なんて事態も発生し得る。起訴だってないとは言い切れない。なので、危機回避能力はコミュニケーション能力以上に、欠如していた場合の影響が深刻だ。

こうやって書いてみると危機回避能力はコミュニケーション能力を包括していると言える。しかし、webディレクターはただ円滑にコミュニケーションが取れるだけではダメなのだ。

自分だって危機回避能力が充分に高いというわけではないけれど、少しはそうした能力があったおかげでここまでやってこられた面もある。他の人だって、webディレクターとして長生きするには多かれ少なかれこの能力が不可欠だろう。危機回避能力についてさほど言及されることがないのは、それがあまりにもwebディレクターにとって「欠かせない能力」なので、逆にたいして意識されないせいかもしれない。空気みたいに。
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